侍ジャパンの楽天則本昂大投手(26)が今季初の対外試合で、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け順調な調整ぶりを示した。

 14日に沖縄県金武町で行われた韓国のハンファとの練習試合に登板。1回を3者凡退に仕留め「一通りの変化球を投げられたのは良かった。ある程度、思った通りにできている」と自信を漂わせた。

 打者3人に要したのはわずか13球と相手を寄せ付けなかった。特に手応えをつかんだのは新しく習得したカットボールで「一番良かった。制球できたし、ボール先行からストライクを取れた」と幅が広がったことを喜んだ。

 この日の出番は3番手で4回からだった。普段の先発とは異なるが「イニングも決まっていたので、問題なくやれた」と言う。もっとも、WBCで救援登板の可能性もあることについては「本番ではいつ投げるのかというところで難しさはあると思う」と一筋縄ではいかないことを予期した。

 不満が残ったのは直球の精度。最速151キロをマークしたが、思うようなところに投げられず「球速は出てるけど、ボールでは意味がない。隅に投げ切れたらいい」と今後の課題を口にした。