世界一へ視界良好。広島菊池涼介内野手(26)が19日の紅白戦で三塁守備に就いた。実戦で三塁を守るのは、プロ1年目の12年9月27日巨人戦以来。守備機会は1度だけだったが、本職の二塁と変わらぬ動きで痛烈な打球を処理した。打撃でも1安打に進塁打と本領を発揮。WBCへ向け、仕上がりは順調そのものだ。

 痛烈な打球が三塁を襲った。二塁では見ることのない打球にも、菊池の体は反応した。体を後方に倒しながら好捕し、すぐに起き上がり一塁へストライク送球。軽快な動きは、慣れない三塁守備でも変わらなかった。

 「打球の距離感。送球の距離感。(二塁との違いは)そういうところ。体で止めてしまえば。捕ってしまえばこっちのものと思ってやっていきたい」

 今キャンプ2度目の紅白戦。5回表から三塁の守備に就いた。守備機会が訪れたのは、特別ルールにより最終回の7回だ。庄司の打球が飛んできた。「左打者の逆方向への打球の距離感は違う」と感じながらも、自然と体が動いた。