ヤクルト秋吉亮が21日、侍ジャパンでチームメートになる楽天則本から「スラッター」を教わる。WBC球では得意のスライダーはキレを増し、カットボール気味に小さく変化する2種類を投げ分ける。WBC球には自信を持っているが、NPB公認球でのスライダーは横滑りさせる1種類だけ。「テレビで、則本がカットボールに近いスライダーを投げてるのを見た。あれはいいなと思った。教わりたいですね」と意欲を見せた。

 求めていたのは、スライダーより直球に近い球速で曲がるボールだった。14日の韓国KIAとの練習試合では、オフから使い続けてきたWBC球ではなく、初めてNPB球で投げた。「(NPB球は)曲がらないなと思った。WBC球ならもう少し中から外にいく」と、シーズンへの不安を口にしていた。「WBCが終わってチームに戻ってから、速い変化球があったほうがいいと思っていた。左打者の内角に使える」。前日20日にチームでの練習を打ち上げ、21日はオフ。今日22日に代表に合流し、新たな武器を手に入れる。