第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月6日から開幕! 2大会ぶり世界一を狙う侍ジャパンだが、参加国も有力選手で戦力を整え、頂点を目指す。 現役バリバリのメジャーリーガーら各国のスーパースターを紹介する。


3年連続ブレーブスの開幕投手

フリオ・タラン投手 1991年1月27日、コロンビア生まれ。07年にブレーブスと契約してプロ入りし、11年にベースボール・アメリカ誌の権威ある若手有望株ランキングで球団ナンバーワンの有望株に選ばれ、この年に20歳でメジャー初昇格。3年目の13年に初の2ケタ勝利となる14勝(8敗)を挙げ、14年に球宴初選出を果たして2年連続で14勝をマーク。15年には11勝で3年連続2ケタ勝利を記録し、16年に3年連続ブレーブスの開幕投手を務め、2度目の球宴に選出。しかしこの年は後半戦で右肩甲骨の下部を痛めて離脱し、7勝10敗の成績にとどまった。守備力も高く、けん制に定評がある。打撃では15年にリーグ最多の14犠打を記録。188センチ、93キロ。右投げ右打ち。

コロンビアのフリオ・タラン投手
コロンビアのフリオ・タラン投手

202センチ153キロ右腕

タイロン・ゲレーロ投手 1991年1月9日、ベネズエラ生まれ。09年にパドレスと契約しプロ入り。14年に1Aから2Aに昇格し、このシーズンはトータルで6勝1敗、防御率1・46と成長著しく、夏に行われた有望株のオールスター戦「フィーチャーゲーム」に選出。16年5月17日にパドレスでメジャーデビュー。同年7月に3対4の大型トレードでマーリンズに移籍。四球が多いのが欠点だが、マイナーでは1イニング平均1奪三振をマークしており、速球は平均95マイル(約153キロ)。メジャーでの登板はまだデビュー戦の1試合だけだが、今後のさらなる成長が期待されており、マーリンズでの今キャンプではブルペン枠入りをかけて他投手と争うことを期待されている。202センチ、95キロ。右投げ右打ち。

コロンビアのタイロン・ゲレーロ投手
コロンビアのタイロン・ゲレーロ投手

私生活でトラブル続き…

アルベルト・カヤスポ内野手 1983年4月19日、ベネズエラ生まれ。01年にエンゼルスと契約しプロ入り。06年8月にダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。08年からはロイヤルズ、10年からは古巣のエンゼルスなど、メジャー10年間で6球団に所属し、15年8月にドジャースから解雇されてからメジャーでプレーしていない。通算で打率2割6分5厘、52本塁打、369打点。私生活ではトラブルが多く、07年にDVの容疑で逮捕(後に不起訴)され、11年には女性から息子の認知を求めて訴訟を起こされた。後に裁判所からカヤスポとその息子に親子関係がないとの判決が出ている。175センチ、102キロ。右投げ右打ち。

コロンビアのアルベルト・カヤスポ内野手
コロンビアのアルベルト・カヤスポ内野手

遅咲きの苦労人 昨季13勝

ホセ・キンタナ投手 1989年5月7日、コロンビア生まれ。06年にメッツと契約してプロ入りしたが翌07年7月に解雇され、08年3月にヤンキースと契約したが芽が出ず、11年11月には自由契約となってホワイトソックスに移籍と、マイナー時代に球団を転々とした苦労人だった。しかしホワイトソックス1年目の12年は2Aで好投を続け、5月に3Aを飛ばしていきなりメジャー初昇格。この年は25試合(22試合先発)で6勝6敗、防御率3・76と結果を出し、マイナーのジャーニーマンからホワイトソックスのエース格に出世した。昨季は初の2ケタ勝利となる13勝(12敗)を挙げ、球宴に初選出。主に150キロ前後のフォーシームとシンカー、カーブで打ち取るタイプで、奪三振は少ない。185センチ、100キロ。左投げ右打ち。

コロンビアのホセ・キンタナ投手
コロンビアのホセ・キンタナ投手

進化中!ヤンキース期待の有望株

ティト・ポロ外野手 1994年8月23日、コロンビア生まれ。12年にパイレーツと契約しプロ入り。昨年のトレード期限前に先発右腕イバン・ノバとの交換トレードでヤンキースに移籍。昨季は2球団の傘下1Aでトータル111試合に出場、打率2割8分9厘、16本塁打、66打点、37盗塁。スカウティングリポートによると、コンタクトがうまく打率を残すタイプの打者で、俊足も持ち味で、守備範囲が広く、塁に出れば盗塁を狙って相手投手を嫌がらせる。15年までは本塁打が1ケタ台とパワーがなかったが、昨季は強いスイングで大きく本塁打の数を伸ばし、ヤンキースが期待をかけている有望株。175センチ、84キロ。右投げ右打ち。