メジャーリーガーでただ1人、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するアストロズ青木宣親外野手(35)が、オープン戦初戦でいきなり2安打1盗塁をマークした。メジャー173勝右腕、タイガースのバーランダーから投手強襲の内野安打を放つなど、上々の滑り出しを見せた。今日26日に帰国し、3月3日の阪神との強化試合(京セラ)から出場予定。なかなか調子が上がらない侍打線の救世主となる。

 侍ジャパンの小久保監督が青木の合流を心待ちにした。「3月3日、5日の2試合、8打席しかない。1番で使う」と本番直前のオリックス、阪神戦でフル出場させチームにフィットさせる。

 昨年8月に渡米し、当時マリナーズ所属の青木本人と会談。力を貸して欲しいと頼んだ。意気に感じた青木は快諾し、新天地ア軍でのキャンプでも精力的に調整し、状態を上げて来日してくれる。健在の打力はもちろん、メジャーでの豊富な経験、最年長としてのまとめ役としても大きな期待がかかる。

 チームはこの日、宮崎で行う全体合宿を終えた。25日の試合で右肩を痛めた内川も大事に至らず、小久保監督は「けが人が出なくて良かった。連係プレーもそうだが、元気よくできた。これからバッティングもあがってきますよ。実戦勘を戻すこと。ピッチャーは、投げたいボールを投げるように」と総括。2大会ぶりとなるメジャー侍も加わって総仕上げに入る。