侍ジャパンのリーダーとして期待されるアストロズ青木宣親外野手(35)が、ヒヤリとする場面があった。26日(日本時間27日)の敵地ブレーブス戦に「1番中堅」で出場。6回の第4打席、左腕フリーマンの投球が右肩とヘルメットの耳の部分に当たった。ヒンチ監督とトレーナーが慌てて駆け寄り、代走を送られベンチに下がった。ただ、かすった程度で大事には至らなかった。

 青木は「(帰国前)最後の打席があんな形になるとは。良かったです。モロにバチッと当たらなくて」。ジャイアンツ時代の15年8月に頭部死球を受け、脳振とうなどの後遺症に悩んだ経験があるが「大丈夫。気にならないし」と笑顔を見せた。1回には中前打を放って2試合連続安打とあり「基本的な形はできたと思うし、ボールも見えてると思う」と手ごたえ十分だ。

 今日28日に日本に到着し、3月2日から侍ジャパンに合流する。翌3日の阪神との強化試合(京セラドーム大阪)には出場予定だ。「次はジャパンのユニホームを着て最高のプレーを見せられるようにしたい。時差ぼけとかは大変だけど、なるべく早く体調を整えて初戦に合わせたい」。いよいよ侍が勢ぞろいする。(オーランド=水次祥子)