第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月6日から開幕! 2大会ぶり世界一を狙う侍ジャパンだが、参加国も有力選手で戦力を整え、頂点を目指す。現役バリバリのメジャーリーガーも多数出場予定。スーパースターを紹介する。

平均球速152キロの豪腕リリーフ

リアム・ヘンドリクス投手 1989年2月10日、オーストラリア生まれ。07年にツインズと契約し、11年9月のホワイトソックス戦でメジャー初登板初先発。初勝利は翌年9月のインディアンス戦。カブス、オリオールズ、ブルージェイズ、ロイヤルズと移り、14年オフにブルージェイズ軍に復帰。15年に先発からリリーフに転身して開花。毎年5点を超えていた防御率が、58試合で2・92と安定し、5勝0敗の好成績を残した。平均球速152キロの豪腕で、昨季もアスレチックスで53試合に登板。09年の第2回WBCではチーム最年少メンバーとして代表入り。今大会の頼れる存在となりそうだったが、シーズンへの調整を優先させるため2月末に辞退を表明。2次ラウンド進出の場合のみ出場する意向を示している。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。


背中の手術きっかけにサイドスロー転向

ピーター・モイラン投手 1978年12月2日、オーストラリア生まれ。96年にツインズに入団したが、昇格することなく傘下マイナーで2年間プレーし、1度は母国へ帰国。クラブチームで野球を続け、背中の手術をきっかけにサイドスローに転向したことで、球速や球質が大きく向上。06年の第1回WBCでの登板が大リーグスカウトの目に留まり、直後にブレーブスに入団。4月のフィリーズ戦で念願のメジャーデビューを果たした。08年右肘のトミー・ジョン手術を受けるも翌年復帰。10年には斎藤隆らとブ軍ブルペンを支えた。メジャー通算10シーズンで381試合に登板して24勝9敗4セーブ、防御率2・91。今季は昨年に続いてロイヤルズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加した。191センチ、99キロ。右投げ右打ち。

オーストラリアのピーター・モイラン投手
オーストラリアのピーター・モイラン投手