「FUJINAMI」の名が躍った。今日5日の壮行試合オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する侍ジャパンの藤浪晋太郎投手(22)が、MLB公式サイトで取り上げられた。同サイトはWBCに関する「5つの大胆な予想」を紹介。イスラエルの躍進などを挙げた上で、最後に藤浪の名前を記した。

 「大谷が不在となった日本は、昨年の平均球速92・9マイルで2位だった藤浪に注目が集まる(大リーグスカウトの声)」。記事では松坂やダルビッシュ、田中、前田らの名を挙げ、いずれの大会でも日本人投手が評価を上げたことを紹介。大谷に代わる存在として、菅野、則本とともに藤浪を取り上げた。本大会も活躍すれば知名度は一気に世界規模だ。

 目利きのMLBスカウトをうならせた藤浪。チーム内での評価も急上昇中だ。これまでいずれも中継ぎで2試合に登板し、計2イニングを無失点。1日の台湾選抜戦では四球で先頭打者を出すも、併殺を含めわずか8球で料理した。小久保監督が「中でもいけるメドが立った」と言えば権藤投手コーチも「モノが違う」と絶賛していた。

 4日はグラウンドには現れなかったが、初先発の今日5日は2イニングを投げる予定。2月28日に3回3失点だった侍ジャパンの「ジョーカー」則本も2イニングの登板予定だ。もし仮に則本の状態が戻らなければ…。藤浪がジョーカーに取って代わるウルトラCもある。目が離せない存在だ。【池本泰尚】