WBC1次リーグC組で、米国はアーチャーがコロンビアとの初戦(10日・マイアミ)に先発することが決まった。7日付の大リーグ公式サイトが伝えたもので、レイズで昨季9勝(19敗)を挙げた28歳の右腕は「野球人生で最高の栄誉」と感激した様子だった。

 2012年にメジャーデビューしてレイズ一筋にプレーし、41勝51敗、防御率3・51の通算成績を残している。WBCは高校生だった06年の第1回大会から夢の舞台という。当時代表だったクレメンス、ジーターら名選手の名を列挙し、特別な大会であることを強調した。米国は競技の本場ながら前回大会までベスト4が最高とあって、貢献したい気持ちは人一倍強いようだ。

 さらに同サイトは「政治情勢に言及した」とした上で、トランプ大統領の就任で分断が深まる米社会に一石を投じる活躍を期しているような言葉を紹介した。アーチャーは「自分たちが団結していると示す絶好の機会」と今大会を捉え「多様性と自由のある美しい国。誇りを胸にユニホームを着て、自分たちが多様であり、団結していること、そして米国とは何であるかを示す」と熱く語っている。