侍ジャパンが米国に敗れ2大会連続で決勝進出を逃した。守備の乱れが失点につながった。

 1回表、米国は3者凡退。中田翔(日本ハム)が一塁スタンド際のファウルフライをクッションに倒れ込みそうになりながら捕球する体を張った好守で先発の菅野を援護した。

 1回裏、日本は先頭の山田哲人(ヤクルト)が死球を受け出塁。2死三塁の好機としたが4番筒香嘉智(DeNA)は左飛で無得点。

 2回表、日本は三塁手、松田宣浩(ソフトバンク)のランニングスローが出るなど軽快な守り。菅野は米国を1回に続き3者凡退に抑えた。

 2回裏、日本は1死から6番坂本勇人(巨人)が両チーム通じて初ヒットとなる二塁内野安打を打ったが、7番松田宣浩(ソフトバンク)が三塁ゴロ併殺で無得点。

 3回表、米国は先頭の7番ポージー(ジャイアンツ)が菅野からチーム初安打となる左前打を放った。8番スタントン(マーリンズ)の三塁ゴロを松田が二塁に送球。菊池涼介(広島)が二塁カバーに入り、一塁に送球して併殺と思われた。しかし、ビデオ判定で菊池の足が二塁から離れていたとみなされ、1死二塁となった。9番クロフォード(ジャイアンツ)の二塁ゴロで2死三塁。1番キンズラー(タイガース)は三塁ゴロで菅野はこの回も無失点に抑えた。

 3回裏、日本は先頭の8番秋山翔吾(西武)が強烈な打球を打ったが投手ライナー。9番小林誠司(巨人)は詰まった打球もラッキーボーイの本領発揮、左前に落ちるヒットで1死一塁。1番山田は遊ゴロで2死一塁。盗塁成功で2死二塁。2番菊池は三塁ゴロで日本は無得点。

 4回表、菅野は2番ジョーンズから空振り三振。3番イエリチ(マーリンズ)の二塁ゴロを菊池がはじき、打球は中堅方向へ。失策で1死二塁となった。4番アレナド(ロッキーズ)は空振り三振。5番ホスマー(ロイヤルズ)は四球で2死一、二塁。菅野は6番マカチェン(パイレーツ)に左前打を許し、1点を先制された。

 4回裏、日本は4番筒香嘉智(DeNA)が四球で出塁したが無得点。

 5回表、菅野は米国を3者凡退に抑えた。

 5回裏、日本は3者凡退。

 6回表、米国は先頭の2番ジョーンズが左前打。しかし捕手小林が強肩を見せ、盗塁を阻止した。菅野は米国の攻撃を3人で終わらせた。

 6回裏、日本は2番菊池が1死から、ソロ本塁打を放ち1-1の同点とした。打球は右中間最前列に飛び込んだ。米国はミラー(インディアンス)に投手交代。

 7回表、日本は菅野から千賀滉大(ソフトバンク)に継投。 菅野は6回81球を投げて3安打1失点1四球、6奪三振と役割を果たした。千賀は5番ホスマー、6番マカチェン、7番ポージーと3者三振に斬って取った。

 7回裏、米国はダイソン(レンジャーズ)に投手交代。日本は坂本、松田、秋山と3者凡退に倒れた。

 8回表、米国は8番スタントンが空振り三振。千賀は4者連続奪三振。9番クロフォードは右前打。1番キンズラーはフェンス直撃左中間二塁打で1死二、三塁。日本は前進守備を敷き、2番ジョーンズは三塁ゴロ。これを松田がファンブル、バックホームできず。一塁アウトにしたが、痛恨の守備で1-2と勝ち越し点を許した。

 8回裏、日本は先頭の小林の代打、内川聖一(ソフトバンク)が右前打。2死一、二塁となり、4番筒香は右飛に倒れた。

 9回表、日本は平野佳寿(オリックス)宮西尚生(日本ハム)秋吉亮(ヤクルト)と継投して無失点。

 9回裏、日本の反撃及ばず試合終了となった。

 小久保監督は「本塁が遠かった。投手はメジャーリーガー相手によく投げた。守備のミスも出たが、責められない。このユニホームに袖を通してくれた選手に感謝したい。悔しい負けだが、選手たちはよくやった」と話した。