<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇29日◇さいたまスーパーアリーナ

 内藤大助が6度目の防衛戦で力尽きた。飛び込むところをねらい打ちされ、鼻は変形し、終盤には右目上から出血した。4ラウンドごとの採点の中間発表でも差は開くばかりだった。激しくラッシュした最終12ラウンドが終わると、敗北を悟ったかのように力なく肩を落とした。試合後は「ファンの期待を裏切る試合をしてしまいました。すみませんでした」と話した。豊かな経験をもってしても、35歳になり急速な体の衰えを乗り越えられなかった。