照ノ富士の史上9人目の新大関優勝への挑戦は、11勝4敗で終わった。負けたのは2横綱2大関。新大関の重圧もかかる中での奮闘を、同じ元大関の親方衆はどう見たのか。

 06年初場所に新大関で10勝した鳴戸親方(元琴欧洲)は「新大関で相当忙しかったと思う。その中で11勝は100点。新大関としては十分」と、満点評価した。暑さとの闘いでもある名古屋場所で、00年に6勝9敗だった二子山親方(元雅山)は「100点以上の内容。硬くなる初日に勝てたのも大きかった。力は横綱に引けを取らない。体調管理して成績を残したのも立派。豪快な相撲は浪大関と一緒。規格外」と、故・音羽山親方(元貴ノ浪)になぞらえて称賛。新大関場所をケガで全休した藤島親方(元武双山)は「参考にならないよ」と言いつつ「責任は十分に務めた」と話した。

 1人だけ、02年初場所で新大関Vを達成した玉ノ井親方(元栃東)は「90点」と、少しだけ辛口だった。その心は「今後もずっと優勝戦線にいると思う。優勝できなかった分を除けば完璧でしょう」。皆さんの採点は、いかがですか?【桑原亮】