名古屋の梅雨が9日目に明けた。より一層、暑い日々がやってくる。場所の途中で梅雨明けを迎えるのは、2000年以降、8度目。早く明けてほしかった人、ほしくなかった人、願いはそれぞれ。力士には何か影響があるのだろうか。

 幕下以下の時代も含めて、場所の途中で梅雨が明けた後の、現幕内42人の勝率を調べてみた。9日目で負けても横綱白鵬の勝率は8割2分1厘と高い。だが、もっと好成績を収めていたのは宝富士だ。梅雨明け後は13勝2敗の8割6分7厘。「本当ですか? 暑さに弱くて、部屋も冷房ガンガンなのに…」。当人も摩訶(まか)不思議だが「すごく自信になる」。ここまで好調で来ているが、今後は絶好調に変身!?

 反対に、もっとも勝っていない力士は松鳳山で3割ちょうど。暑さに強いと思われる魁聖も10勝10敗で31位。では、綱とりで注目の稀勢の里はどうだろうか。

 梅雨が明けるのは場所の中盤から後半。横綱、大関戦が多い理由はあるが、それでも14勝20敗と勝率は4割余り。ちょっぴり嫌なデータか。「梅雨明けしてからだと思う。しっかり調整したい」と言っていた稀勢の里。勝負の後半戦は、暑さとも闘う。【今村健人】