東京・両国国技館そばに「-両国-江戸NOREN」が昨年11月、オープンした。両国駅西口の旧駅舎を改築し「粋な江戸の食文化を楽しむ。」をコンセプトに12の和食店が集結した。施設内中央には土俵があり、江戸の町屋を思わせる吹き抜け空間は、連日多くの人でにぎわっている。

 場所柄、相撲関連のイベントも実施されている。国技館から線路を挟んだ反対側に構えていた、墨田区観光協会が同施設内に移転。観光案内所として旅行者に周辺の名所などを紹介している。現在は、横綱鶴竜が所属する井筒部屋や回向院などを回る「相撲コースガイドツアー」を1日2回実施。同協会のまち歩きガイド・イベント事業担当の下平幸夫主任は「おかげ様で順調です」と笑顔で話す。墨田区役所と共同制作した食や歴史、観光などテーマ別にした24種類のガイドマップも無料配布しており、こちらも好評だという。

 「外国の方は歴史も好きですからね」と葛飾北斎にまつわるグッズや、相撲観戦のお供にと国技館名物「国技館やきとり」やまんじゅうなどの軽食も販売されている。相撲観戦以外の両国も楽しんでみてはいかが。【佐々木隆史】