鳴戸親方(元大関琴欧洲)が新序出世披露にほくそ笑んだ。鳴戸部屋には今場所、3人の新弟子が入ったが、そのうち1人が狙い通りの入り方だったからだ。相撲未経験で角界の門をたたいた欧樹は「ネットで調べたら一番情報量が多かったから」と鳴戸部屋を選んだ理由を話した。ツイッターやユーチューブで相撲界のことを調べると、鳴戸部屋が浮上。そこから関連して部屋の公式HPにつながり、新弟子募集欄から稽古見学のメールを送ったという。すると返信メールで、1日入門体験を勧められ、そこで「これならやれる」と角界入りを決意した。

 鳴戸親方いわく、昨年4月に創設した鳴戸部屋は「地元がない」状態だという。だから「うちの部屋はこんな感じ、というのを知らせている。今はネット社会だから。そこから縁がつながればいい」ともくろむ。部屋のHPの他に、部屋のツイッターと親方の個人ブログがあり、ほぼ毎日更新されている。そのかいあってか「ネットがきっかけで入門したのは初めて」と新たな道筋をつけた。さらなる部屋の拡大に向けて、今日もネットの更新にいそしむ。【佐々木隆史】