熊本出身の前頭正代関(27=時津風)は、熊本を代表するゆるキャラ「くまモン」を描いてくれました。「熊本といえば今はくまモン。熊本でベスト3に入る存在だと思っています」。眉毛の色が本来の白ではなく、黒になってしまったことが心残りと正代関。それでも、その愛嬌(あいきょう)を忠実に再現した作品になりました。

くまモンと初めて会ったのは3年前。熊本地震から数カ月後、復興支援の寄付金を渡す目的で九州場所担当部長の境川親方(元小結両国)、同じ熊本出身の佐田の海関らと熊本県庁を訪問しました。その際に震災の影響を受けた小学校や仮設住宅などを慰問する中で偶然、くまモンと遭遇。一緒に故郷を勇気づけました。「またくまモンに会いたいですね」。ともに熊本を愛する者同士。その愛があれば、再会も時間の問題でしょうか。