亀田家メモ

亀田家の人々

亀田史郎(かめだ・しろう)=父

亀田史郎の写真

 1965年(昭和40年)5月22日、兵庫・姫路市生まれ。両親とともに幼少時に大阪・西成区に移る。小、中学時代に数カ月間、進進(現新日本大阪)ジムに通う。解体業に就いた16歳から再び同ジムで練習を始め、スーパーバンタム級でプロを目指すも仕事との両立に苦しみ断念。02年にグリーンツダジムでトレーナーのライセンスを取得し、2005年5月に亀田とともに協栄ジムに移籍。史郎氏も長兄真治さん、次兄浩之さんを持つ「元祖」亀田3兄弟の末っ子。息子の3兄弟の頭文字(興と大と和)には“大和を興す”という、史郎さんの願いが込められている。血液型はB。

亀田和毅(かめだ・ともき)=三男

亀田和毅の写真

 1991年(平成3年)7月12日、大阪市西成区生まれ。2人の兄と一緒に天下茶屋小1年から空手道場に通う。空手では1、3年時に全国大会で優勝。西成区のわんぱく相撲大会では5年時に優勝。4、6年時に2位入賞。同じく4年からボクシングをはじめる。趣味は大相撲観戦で、しこ名を読むのが得意。右ボクサーファイター。167センチ。


亀田流トレーニング法

 亀田の実力は豊富な練習量に支えられている。特に幼い頃から父史郎さんが考案したユニークなメニューで鍛え上げられてきた。ピンポン玉ディフェンス、砲丸パンチ、砂袋アッパー…。亀田家オリジナルトレーニングを紹介する。

少林寺トレ
 直径6センチの2本の木の上に3分間つま先立ちするもので、バランス感覚とパンチ力増強が狙い。2006年の年明け早々の練習で披露された。
モリを手に潜水
 モリを手に海に潜り、魚とりにチャレンジ。体力強化、動体視力を養うのが主目的。2006年6月の静岡・下田強化合宿で導入したが、肝心の魚には逃げられてしまった。
スコップ穴掘り
 スコップでの穴掘りトレ。試合の1回に相当する3分間で海岸の砂を堀り続け、同じ時間で掘った穴に再び砂を戻す練習メニューを4ラウンド行った。2006年6月の静岡・下田強化合宿で導入。
砂袋トレ
 2006年1月、砂浜での16キロ走の後、砂袋を持ってアッパーを打ち続ける砂袋アッパー、砂袋を載せたタイヤを引っ張る巨人の星トレ、10キロの砂袋を持ってスリ足をする相撲トレを続けた。
竹刀ディフェンス
 人間のリーチに合わせた竹刀の先にグローブをつけ、父史郎氏がフェンシングのように突き出す速いジャブをヘッドスリップでかわす。ディフェンスはもちろん、ボディーバランスを養う効果もある。
のこぎり切り
 1回と同じ3分間、大木をのこぎりで切る。1分間のインターバルを入れ、10セット繰り返す。背筋力、腕力に加えメンタル強化。
カミソリジャブ
 父史郎氏が空手用の透明防具を顔に装着。亀田が実際に両目を狙ってジャブを打つ。相手の両目付近をカットする有効打を身につけるのが目的。
ピンポン球ディフェンス
 自宅の6畳間で約3メートルの距離から史郎氏が思い切り連続で投げるピンポン球を避ける。動体視力養成。
砲丸パンチ
 4キロの鉄球を両手に持ち、ワンツーパンチを反復練習。パンチのスピードと破壊力をアップさせる。
ハンマーパンチ
 ハンマーを頭上から地面に置いた古タイヤめがけて振り下ろす。強烈なパンチの源になる背筋力強化に有効。
ろうそくストレート
 ろうそくの火をストレートパンチの風力で消す。主に練習メニューの最後に行われ、火を消すまで続ける。手首のスナップ強化し、集中力を養う。
砂袋アッパー
 練習場付近の砂浜で行う。砂を土木用の砂袋に入れ、両手で1つずつ持ってアッパー放つように持ち上げる。
押し相撲
 リング上で体重80キロの史郎氏を1回の3分間、体全体で押し続ける。ファイターとして決して下がらないことを身につける練習。約3メートル、重さ約100キロ近い丸太を押し続ける丸太トレも取り入れた。
畳パンチ
 壁に立てかけた畳に素手のままパンチを打ち込む、拳そのものを強化する練習。強打者にありがちな拳の骨折などの故障を防止するも目的がある。