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亀田「最高の試合や!」ビッグマウス復活

サングラスの中の目じりを下げながら会見する亀田
サングラスの中の目じりを下げながら会見する亀田

 WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅(19=協栄)が拡大した批判をのみ込み、強気の姿勢をみせた。2-1で判定勝ちしたファン・ランダエタ(27=ベネズエラ)との同王座決定戦から一夜明けた3日、東京・赤坂のTBSで記者会見に臨んだ。1回のダウンに加え、決定的な場面もないままに判定勝ちしたことで、各方面から厳しい意見を浴びた。しかし怒る態度は一切見せず、逆にジョークを交えた亀田節で苦戦で世界王座を奪取した収穫を強調した。

 ふがいない試合でファンに謝罪した弱気な亀田はもういなかった。微妙な判定勝ちによる王座奪取に対して元世界王者や評論家、アンチファンから痛烈な批判と厳しい意見をもらったが、動じない。聞き流している訳ではない。怒ってもいない。素直に思う気持ちを強気に主張した。

 亀田「好きに何でも言ったらええやん。ジャッジで手数を取るか、クリーンヒット(有効打)を取るかというのもあるしな。いろんな見方があるけど、オレには関係ないな。オレは負けたら次がない。勝ったから次があるんや」。

 早朝からテレビのワイドショー生出演をはしご。番組内でコメンテーターから「今回は判定で負けた方が良かったのでは」との痛烈な質問も浴びた。TBSで行われた一夜明け会見でも答えにくい質問が続いた。「世界の壁を感じたか」「元王者らの批判については」…。相次ぐ厳しい問いかけにも、質問者を見据えて答えた。

 亀田「自分に苦戦したな。お金を払って見に来てくれた人にKOを見せたかった。でも勝って勉強して課題も見つかった。勝てたから次はもっと強なれる。豪快にKOするよ。でも昨日は最高の試合やな」。

 「テレビ局のピエロになっていると感じるか」との質問も出た。隣席の金平会長が怒りながら割って入って「彼はボクシングを盛り上げようと努力している」と答えたが、亀田は淡々としていた。テレビ視聴率は平均42・4%、瞬間最高52・9%の高い数字をマーク。ファンでもアンチファンであっても、亀田が注目を浴びることに変わりはない。

 亀田「1回でダウンした時は『よっしゃー!』と思ったやつも多かったんちゃうか。あれはオレ流のサプライズや。親父(おやじ)の張り手も効いたな。終盤にグラグラきたのはそれが原因? そうやな。ってウソウソ」。

 アンチ亀田の存在も認めている。アニキと慕う大相撲の横綱朝青龍の姿を見て、ファンとアンチファンが共存した選手こそが一流との思いが強い。日本人3人目の10代世界チャンプは、アンチ亀田を意識しながら強気な姿勢を貫いた。【藤中栄二】

[2006年8月4日8時54分 紙面から]

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