亀田興毅特集
2006年8月2日WBA世界ライトフライ級王座決定戦
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亀田父、やくみつる氏とTVで大げんか!
「表でろや!」。WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅(19=協栄)のトレーナーで父親の史郎氏(41)が、テレビ番組でマジ切れした。7日、テレビ朝日の「スーパーモーニング」に生出演。以前から亀田親子の態度に批判的だった漫画家やくみつる氏(47)の「亀田流」挑発行為に激高した。亀田が練習を再開したこの日、2日の世界戦の「微妙判定」が新たな場外戦を巻き起こした。
討論の領域を超えていた。亀田のおやじが対峙(たいじ)したのは、厳しいバッシングを続けてきた、やく氏。世界戦直後から「若いのに口の利き方を知らない亀田選手を正当化されてたまるかと思い、相手選手を応援した」「最後まで安いドラマを見させられた気がする」「礼儀を知らない選手を受け入れる世界の風潮にも問題があると思う」…。亀田の言動に批判的な発言を続けてきた急先鋒(せんぽう)の挑発に耐えられなかった。サングラス、黒い柄シャツに胸をはだけ、大きなネックレスを身に着けたやく氏に「土産がある。金亀印のしつけ糸や。これで亀を縛っとき」と手渡された。討論番組で亀田流パフォーマンスで挑発された。年上とはいえ、初対面でケンカ腰の態度にボルテージが上がった。
やく氏「腹立つやろ。腹立つやろ。あんたの息子はこれをやっとる。今日はオッサンの教育に来たんや。パフォーマンスをダラダラ1時間半も見せられるのが嫌。オレは挑発に来た」
史郎氏「嫌やったら見んでええよ! オレは話し合いに来とんねん。その態度で興毅に教育っていうことないやろ。ケンカするならするで。勝負の世界は命懸け。挑発も駆け引きや。オレはあんた、許さへんからな。手本にならない人間に言われたないな!」
エキサイトした気持ちは止まらない。やく氏から言葉遣いなどの教育不足を厳しく指摘されると、堂々と亀田流の持論を展開した。
やく氏「自分のスタイルを貫くという風潮があまりにも世間にまん延している。コンビニ前に居座ったり、壁に落書きしたり…。少なくとも言葉の使い方は、興毅選手というよりおやっさんがミスリードしている」
史郎氏「青春時代やから別にええやろ。まじめに過ごすのもええけど、悪いことしても世間に迷惑かけなければええ。人間、おとなしくなった時は引退の時。情けをもろうたら引退や。オレが引退さすよ。嫌われているうちが華や。この人のやってることは子供のやること。この人が手本になっとるのか! あとでオモテでろや」
やく氏は前日に出演を聞いてパフォーマンスを準備した。番組のプロデューサーにも相談せず、独断で衣装も決めた。同氏は「物静かに語り始めても無理だと思ったので、亀田家と同じパフォーマンスをすれば、教育方針のおかしさに気付かせられるのではないかという意図でした。火に油を注ぐ一番まずいケースになっちゃいました。キューピーとオムツを交換するセンスがあれば、分かってもらえると思ったんですけどね」と皮肉交じりに話した。
めったにテレビ出演しない史郎氏が、あえて登場したのは息子の興毅を守るためにほかならない。関係者には「あれだけ子供のことを言われ、親として言わんとな。最初で最後」と説明。亀田の世界戦後に、批判的な報道をしてきたテレビ番組にあえて生出演した。「微妙な判定」が引き起こした、亀田家への「賛否両論」論争は、まだしばらく続きそうだ。【藤中栄二】
[2006年8月8日9時8分 紙面から]
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