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大毅プロ5戦目へ「亀田流」貫き雑音封印

公開スパーリングに臨む亀田大毅(右)に耳打ちする父史郎氏
公開スパーリングに臨む亀田大毅(右)に耳打ちする父史郎氏

 亀田3兄弟の二男大毅(17=協栄)が「亀田流」を貫き、雑音を封印する。プロ5戦目となるインドネシア・フライ級王者ウィド・パエスとのスーパーフライ級8回戦(20日、横浜文化体育館)を前に10日、練習を公開した。兄でWBA世界ライトフライ級王者興毅(19)の世界戦での「微妙判定」でバッシングが広がり、ファイトスタイルへの批判も出ている。それでも「浪速の弁慶」は、ひたすら前に出るこれまでのスタイルでKO勝ちを狙う。

 パンチを打たれても関係ない。大毅はガードを固めて、ひたすら前に出た。4戦4勝で迎えるパエス戦前の公開スパーリング。トレーナーの父史郎氏から「前や! 前に出るんや!」と声が飛ぶ。パートナーを務めたプロ2戦の古川に細かいパンチをもらっても気にしない。父の言葉を胸に相手にプレッシャーをかけ接近戦を挑み、左フック、右ストレートで「一発」を狙った。

 「何ラウンドになるか分からんけど、KOはするよ。KOして歌を歌う。いつもと一緒や」。試合10日前で疲労はピーク。それでも、ガードを固めて前に出る大毅ならではの「亀田流」を信じている。「オレは(過去の4戦)下がった試合がないやろ。スタイルはいい感じや」。何を言われても、自分たちの戦い方を貫くだけだ。

 兄興毅の世界戦の「微妙判定」の波紋は、ファイトスタイルにまで広がっている。ジャブから組み立てるオーソドックスなスタイルではないことに、批判の声もある。大毅は、それが一番我慢ならない。父に鍛えられ、徹底的に教え込まれた亀田流。タイプこそ違うが兄を世界王者に導いた「やり方」に誇りを持つ。「おやじの言うことを聞いて、練習してリングに上がる。亀田スタイルは気持ちと根性や」と力を込めた。

 今回は現役王者との対戦になる。だが「相手も強くなってるけど、オレも強くなってるからな」と意に介さない。この日は兄興毅の世界戦に関する質問には答えなかった。今は反論しない。今は自分の試合だけに集中する。今は前へ前へと攻めて、相手をKOすることだけを考える。それが亀田家を守り、そして「3兄弟とも世界王者」の先陣を切って懸命に戦った兄、自分たちを支えてくれる父の力になると、大毅は信じている。【田口潤】

[2006年8月11日8時49分 紙面から]

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