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ランダエタが公開スパーやめ早くも神経戦

報道陣の前でシャドーボクシングを行うランダエタ。公開スパーは拒否した
報道陣の前でシャドーボクシングを行うランダエタ。公開スパーは拒否した

 WBA世界ライトフライ級1位ファン・ランダエタ(28=ベネズエラ)が、怒りの公開スパーリング拒否に出た。14日に予定されていた公開スパーリングを急きょ取りやめ、わずか7分間軽く体を動かす姿を披露しただけに終わった。再戦する同級王者亀田興毅(20=協栄)が公開スパーリングを中止したことに対抗したもの。ランダエタ陣営には緊迫ムードが漂い始め、20日の再戦に向けて早くも神経戦が始まった。

 世界戦直前恒例の公開スパーリング、既に亀田は中止を発表していた。それを知ったランダエタも「なぜオレだけ見せなきゃならないんだ」とばかりに取りやめた。しかも会場は亀田の所属する協栄ジムだ。ランダエタは当初、会場に行くことすら不満だったという。渋々定刻通りにジムには来たが、明らかにいら立っていた。

 上半身裸でリングに上がって、シャドーボクシングを繰り返したのはわずか5分間。その後のサンドバッグ打ちは2分間で終了。そのまま更衣室で着替えると「アウエー」の協栄ジムから直ちに立ち去ろうとした。報道陣にもみくちゃにされた陣営はピリピリムードを隠せず、協栄ジム関係者に「ぶっ飛ばすぞ」と暴言を吐いた。

 当初予定された10月18日の再戦は亀田の負傷で延期された。公開スパーリング中止も含め、一方的な亀田ペースが続いている。「亀田なりの準備があるのだろう」と冷静を装うと同時に「亀のカーテン」には「ランのカーテン」で対抗。勝利のため、どんな情報も漏らさない構えだ。

 完全決着への強い思いは発言にも表れた。「前回は80%で今回は200%」「20%のパンチで亀田は倒れた」「亀田はすべてが弱い。パンチを出したら泣いていた」。「2人の息子から『亀田の顔を壊してきてね』といわれた」。表情も口調も落ち着いているだけに、言葉にすごみが増す。12日の来日時に続き、強気な挑発を繰り返した。

 両者が顔を合わせるのは試合2日前の18日の調印式までない。8日の公開練習以来沈黙を保つ亀田と、舌戦を仕掛けるランダエタ。舌戦を続けた初戦前とは異なり、2人は「静と動」の構図になった。神経戦はもう始まっている。【田口潤】

[2006年12月15日9時25分 紙面から]

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