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大毅見苦しい!反則!惨敗!/ボクシング
<プロボクシング:世界フライ級12回戦>◇11日◇東京・有明コロシアム◇観衆6000人
WBC世界フライ級14位の亀田大毅(18=協栄)が、お粗末な反則行為で世界初挑戦を台無しにした。同級王者の内藤大助(33=宮田)に序盤からキャリアの差を見せつけられ、自慢の強打は空転。劣勢の中で迎えた最終12回には度重なるレスリング行為で前代未聞の減点3を受けた。2人のジャッジが10ポイント差をつける0-3の大差判定負けで、デビューからの連勝も10(7KO)でストップ。亀田兄弟初の黒星となった。内藤は33歳1カ月の日本人最年長防衛記録でV1に成功した。
最後はボクシングではなかった。最終12回、敗色濃厚の大毅は、内藤に猛進して押し倒した。すぐにレフェリーから減点1を通告された。だが、我を失った18歳に歯止めは利かない。今度は内藤をレスリング技のように抱え上げ、投げ落とした。さらに減点2が追加され計減点3。まるで試合を捨てるかのような暴走行為に、場内からブーイングが巻き起こった。
予兆があった。8回終了後に公開された途中採点で、2人のジャッジが6ポイント差で王者を支持していた。9回にはもつれて倒れたところを、内藤から反則パンチを浴びた。焦りと怒りが入り交じり、最終回についに切れた。最後に若さを露呈した。最大10ポイント差がつく大差判定負け。試合後は会見を拒否して、ノーコメントで会場を立ち去った。
試合も完敗だった。大毅の3倍のキャリアを誇る内藤の、変則的な動きにパンチを当てることができなかった。多彩なパンチを繰り出す王者に対し、ガードを固めて前進し、左フックを振り回すだけだった。試合後、協栄ジムの金平会長も「レフェリングとジャッジは公正。今日の負けは仕方ない」と完敗を認めた。
真価が問われる試合だった。大毅は昨年2月のプロデビューから10連勝(7KO)。圧倒的な強さで白星を重ねていたが、対戦相手は実力不明な外国人選手ばかりだった。一部のファンからは「本当に強いのか」という批判が根強かった。日本と東洋王座を制し、世界タイトルを獲得した内藤に勝って、そんな批判を一掃するつもりだったが、まだ世界の力は備わってはいなかった。
15歳も年上の王者を「ゴキブリ」と見下し、10日の調印式では「負けたら切腹するよ」とまで宣言した。相手を口汚くののしる挑発発言は、世間の反発も買った。この日の試合では入場から会場にはブーイングが起きた。試合後、場内からは「切腹しろ」などの罵声(ばせい)が飛んだ。これまでの常識外れの言動への反動だった。
亀田兄弟の不敗神話も途切れた。長男興毅と合わせて27戦目でプロ初黒星。父史郎トレーナーは会場を引き揚げた後「この悔しさをバネにして頑張るしかない。大毅は一から出直しや」とコメントを出した。大毅はまだ18歳。この日も絶対に倒れない体の強さ、一発のパンチの重さなど高い能力は見せた。汚名返上するためにも、このまま終わるわけにはいかない。【田口潤】
[2007年10月12日8時54分 紙面から]
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