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大毅丸刈りで無言会見、謝罪なし2分退席

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会見に臨んだ大毅は一言も口を開かず父史郎氏(右)と関係者の手を借り退席
会見に臨んだ大毅は一言も口を開かず父史郎氏(右)と関係者の手を借り退席

 大毅に謝罪の言葉はなかった。WBC世界フライ級タイトルマッチ(11日)で反則行為を繰り返し、1年間の出場停止処分を受けた亀田大毅(18=協栄)が17日、父史郎氏(42)とともに都内の日本ボクシングコミッション(JBC)を訪れ、謝罪会見を開いた。丸刈りで反省の気持ちを示したが、「精神的ショックがある」という理由で無言のままわずか2分で退席した。史郎氏は「申し訳ありません」と頭を下げて、処分は受け入れたものの、同級王者・内藤大助(33=宮田)への謝罪の言葉はなく、反則指示疑惑についても否定した。

 大毅から謝罪の言葉はなかった。反則行為を繰り返した世界戦から6日。大胆不敵だった18歳は、表情から生気が消えていた。自慢の金髪も丸刈りに変わっていた。父史郎氏と会見には出席したものの、一言も発することなく、わずか2分でJBCの職員に抱えられて会見場を後にした。

 会見前にJBC事務局に謝罪に訪れた際も、大毅は終始一点を見つめたままだったという。史郎氏によると、世界戦後から自宅でも会話がほとんどできないという。前夜、丸刈りにして、反省の気持ちを表した。初めての敗北と、1年間出場停止処分に動揺は想像以上に大きいのだろうか。

 ただ世界戦前には「ゴキブリ」「切腹」という過激な発言を連発し、リングの上ではボクシングを冒涜(ぼうとく)する反則行為を繰り返した。精神的に参っているのは分かるが、プロでもある以上、世間に対して自分の言葉で謝罪しなければならなかった。

 史郎氏は冒頭で「迷惑をお掛けしまして申し訳ありませんでした」と頭を下げた。しかし、心からの謝罪の意思は伝わってこなかった。反則指示疑惑については「していません」と否定。「あとはどう取り上げようがそっちの自由やけど」と開き直ったような発言をした。内藤に対しても「大毅がああいう状態なので、日を改めてと考えてます」と謝罪の意思こそ示したが、言葉はなかった。

 史郎氏はセコンドライセンス無期限停止の厳罰を受けた。世界戦での威嚇行為や大毅の反則行為の監督責任を指摘されただけでなく、過去のスポーツマンシップに欠けた態度も問われた。しかし、今後の亀田流パフォーマンスについて問われると、質問者をにらみつけ「今は分かりません」と不快な表情を見せた。「反則行為については(やめるように)指導しますが、スタイルはこのまま」と亀田流の変更も否定した。

 謝罪会見は、前夜、亀田家が、協栄ジムの金平会長に申し出て実現した。だが、東京運動記者クラブ限定で、週刊誌、ワイドショー関係者は排除された。当初は代表質問を打診するなど「開かれた会見」ではなかった。悪質な反則行為の当事者には、説明責任もあったが、会見を仕切ったJBCにより、わずか10分で突然打ち切られた。

 金平会長は前日の会見で、亀田親子に公の場での謝罪を求め、拒否した場合は契約解除も示唆していた。しかし、謝罪会見は実現したが「これからの話し合いになる」とだけ話し、残留か、解雇かの結論は出さなかった。東京・葛飾のプライベートジムの使用禁止、史郎氏不在の指導体制など懸案事項は残ったままだ。

 この日の会見はテレビ中継されたが、終了後、協栄ジムなどには抗議電話が殺到し、中途半端な印象を残した。亀田家の再出発には、まだ時間がかかりそうだ。

[2007年10月18日9時7分 紙面から]

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