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世界一の亀田父の姿なし、疑問残すけじめ
前WBA世界ライトフライ級王者で「亀田3兄弟」の長男興毅(20=協栄)が、涙ながらに約1時間20分間、謝罪し続けた。都内の協栄ジムで26日、金平会長同席で会見。弟大毅と王者内藤とのWBC世界フライ級タイトルマッチ(11日)での、大毅の反則行為を指示したことを認め、何度も頭を下げた。この日は同ジムから、自身に3カ月の試合自粛、大毅には厳重注意の処分も下された。辞任が発表された父史郎氏に代わって、一家を代表して出席し、今後の「新亀田スタイル」確立を誓った。
家族を守るべき立場の人間が、そこにいなかった。史郎氏は亀田家代表を長男興毅に任せ、謝罪会見には出席しなかった。25日の会談で、会見の出席を拒否された金平会長は「興毅の会見の妨げになると思ったのかもしれない。42歳の人間に(何度も)謝れとは言えない」と話した。
金平会長からは公の場で謝罪ができなければ、ボクシング界から去るべきと条件を突き付けられていた。前日の会談後の午後10時、金平会長に電話で、雇用関係にあった協栄ジムを辞める考えを伝えた。金平会長も後日出される辞職願を受理することで、ジムとしての処分に変えた。JBCからは無期限のライセンス停止処分を受けている。これで史郎氏はボクシング界と完全に決別した。
この日、興毅はただ1人で会見に臨んだ。反則指示疑惑を含め、厳しい質問を何度も浴びた。亀田家の反則問題の批判を一身に受けた。史郎氏は、確かに謝罪を拒否した代わりにボクシング界から身を引いた。そのことでけじめをつけたとの考えもある。だが、「体を張って子供を守る」とのポリシーを持っていた人物の行動としては疑問が残る。興毅は父への思いを聞かれ、何度も涙ぐんだ。父はその姿をどんな思いで見たのだろうか。
ボクシング界から去った史郎氏は、今後、亀田家の個人事務所「亀田プロモーション」の社長業に専念する見込みだ。大好きなボクシングを、もう子供に教えることはできない。反則行為を防げなかった代償はあまりに大きかった。
[2007年10月27日9時0分 紙面から]
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