ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(32=帝拳)が「幽霊退治」に挑む。

 4月16日の8度目の防衛戦(大阪ボディメーカーコロシアム)に向け、17日に都内の所属ジムで6回のスパーリングを消化。迎え撃つ同級7位ディエゴ・サンティリャン(アルゼンチン)は、上半身を柔らかく動かすことから「幽霊」の異名を持つ。山中も「独特の軌道で、パンチが遅れてくる。中間距離でのパンチは怖い」と23戦無敗の挑戦者を警戒する。それでも、メキシコ人パートナーを得意の左で圧倒すると「一緒に打てば自分の方が速い。勝ち方にこだわって、KOで倒したい」と闘志を燃やした。