王者高山勝成(31=仲里)が9回2分19秒、負傷判定3-0で初防衛を果たした。

 挑戦者の同級9位ファーラン・サックリン・ジュニア(21=タイ)を序盤から手数とスピードで圧倒。7回に左まぶた、8回に右まぶたを偶然のバッティングによりカットしたものの、相変わらずの驚異的スタミナを披露。8回は顔面血まみれになりながら、160発超のスーパーラッシュを見せ、ファーランをロープ際にくぎ付けにした。

 リング上の勝利者インタビューでは「ファーラン選手の懐が深く、入ったところで打ってくる右アッパーにアジャストできませんでしたが、中盤から自分の距離で戦えた。でも、距離がつまる(インファイトになる)とどうしても…」とバッティングが起こった理由を説明。途中で試合が止まったため「みなさん、すみません。勘弁してください」と頭を下げた。

 それでも、最後は恒例の“わっしょい三唱”で場内を盛り上げ、勝利のリングを締めくくった。