ボクシングで日本人2人目の3階級制覇を達成したWBA世界フライ級新王者の井岡一翔(26=井岡)が「高視聴率男」に返り咲いた。激闘から一夜明けた23日、大阪市内のジムで会見。約2500万円の愛車ランボルギーニで現れ、「勝った結果を残せたことが良かった」とひと息ついた井岡に、早速朗報が届いた。

 22日のレベコ戦の平均視聴率は関東で15・0%、関西で16・7%をマーク。瞬間最高は判定直前場面で関東19・4%、関西21・7%。井岡の世界戦では12年6月の八重樫とのWBA、WBCミニマム級統一戦(平均で関東18・2%、関西22・3%)に次ぐ高い数値に、中継したTBS担当者も「予想より高かった。15%を超えるのは、なかなかない」。サッカー日本代表ハリルホジッチ新監督の初陣チュニジア戦(3月27日)は関東平均13・6%だった。それを上回る今回の高視聴率理由を同担当者は「1年ぶりの世界戦で3階級制覇もあり注目されたのでは」と分析した。

 井岡も「注目してもらうのはうれしい」と感激。次戦は9月ごろ、防衛戦を軸にIBF王者アムナトとの統一戦も視野に入れる。新王者は「フライ級で最強を証明したい」とビッグマッチも望んだ。(視聴率数字はビデオリサーチ調べ)