WBA世界ライトフライ級王者田口良一(28=ワタナベ)が、初防衛へ「かみ合う」準備を終えた。27日に都内のジムで練習を公開し、2回のスパーリングを披露。2日前に今回最長の10回をこなし、軽めに抑えながらも動きの良さを見せた。

 田口は「自信はあります。歯が痛い以外は調子いい」と笑った。練習前には足固めならぬ、歯固めも終えた。3月に歯が欠け、虫歯もあって週2回通院していた。最後の治療を終え、新しいマウスピースも作ってもらった。これで歯もボクシングもかみ合うはずだ。

 挑戦者クワンタイは2階級制覇を狙うが、13年には井岡に7回KO負け。田口は「上下の打ち分けとコンビネーションを磨いてきた。盛り上がる試合をしたい。KOチャンスがあれば攻めていく」。懸垂やハンマートレでパワーアップも図り、その成果をKO防衛で示してみせる。