WBC世界スーパーフェザー級タイトル戦の予備検診で、静かなる舌戦が繰り広げられた。5月1日の東京・大田区総合体育館で、同級王者三浦隆司(30=帝拳)がV4戦で、同級6位ビリー・ディブ(29=オーストラリア)を迎え撃つ。

 28日に都内で予備検診があり、三浦はV3戦時からは首回りで1センチ、胸囲で2・5センチ上回った。ディブはフェザー級に続く2階級制覇を狙うが、三浦とほぼ同じ体格だった。

 個別に取材を受けると、三浦は「それほどごつい体でもなく、ボディーとか緩い部分があった。おれのパンチが当たれば、頑丈な人でも倒れる」。ひげを伸ばしたままの野武士のような風貌で自信満々で言った。ディブは「緩いと思ったのなら、作戦通り。2度ダウンしたことがあるが、アゴは鋼鉄できている。最後にはおれが勝つ」と応酬した。