日本流でベルト奪取だ! 6月13日(日本時間14日)に英ブリストルで行われるIBF世界バンタム級暫定王座決定戦に臨む同級3位岩佐亮佑(25=セレス)が19日、千葉県内のジムで練習を公開した。スパーリングでは得意の左に加え、右フックで相手を圧倒するなど好調ぶりをアピール。「序盤から攻めて、後半に倒したい」と初の世界挑戦に闘志を燃やした。

 敵地での戦いも、こだわりのスタイルを貫く。渡英2日前の来月4日には、髪形を代名詞のパンチパーマに仕上げる予定。約30分、5000円を費やし、気合十分で決戦の地に乗り込む。入場曲もこれまで通り、長渕剛の「ひまわり」の使用を希望。ジム関係者も「現地のプロモーターと交渉します」と後押しする構えだ。英国の地に敬愛する長渕の声が鳴り響くのを想像した岩佐は「(音楽が)鳴った瞬間に『オー、ジャパニーズ』ってなるでしょ」とニヤリ。白米、お湯をかけるタイプのみそ汁、温泉タイプの入浴剤も持参予定と、“和の心”で大一番に勝利する決意だ。

 岩佐から行きの飛行機で禁酒令が出ているというセレス小林会長は「帰りの飛行機では気持ち良く飲みたいね。勝って喜びを爆発させたい」。愛弟子の勝利を期待した。【奥山将志】

 ◆岩佐亮佑(いわさ・りょうすけ)1989年(平元)12月26日、千葉・柏市生まれ。中学2年でボクシングを始め、習志野高で高校3冠を達成。08年にプロデビュー。11年3月に現WBC世界バンタム級王者山中慎介の持つ日本王座挑戦も、10回TKO負け。同年11月に日本王座、13年12月に東洋太平洋王座を獲得。戦績は18勝(11KO)1敗。身長170センチの左ボクサーファイター。