「K-1 WORLD GP 2015 70キロ初代王座決定トーナメント」(7月4日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)のスーパーファイトで、闘士と対戦する第4代Krush60キロ王者・卜部弘嵩が、インタビューに応じた。
-今回は5月にKrush60キロ王者としての防衛戦を挟んでのK-1参戦となりました。あの防衛戦を経て変化したことはありますか?
「1月の大会ではトーナメント決勝で負けて、それから改善することが多かったので、ずっと試合直後から身体を仕上げて調整していました。だから5月の防衛戦はすごく自信がありましたね。しっかりKOで防衛することが出来たので、今回のK-1に弾みをつけられたと思います」
-試合はハビエル・エルナンデスのライバルと言われているスペインの強豪ヘルマン・タブエンカ相手に3RKO勝ちという結果でした。試合後に「対戦相手どうこう関係なく倒そうと思っていました」と話していましたが、それが試合のテーマだったのですか?
「はい。それが一番のテーマでした」
-そういった試合はリスクも伴い、誰もが出来るものではないと思います。試合中はどういった心境で戦っていましたか?
「試合中は倒すことだけに集中して、若い選手にありがちな一発で倒してやろうとするのではなくて、相手の弱いところを探りながら戦っていました」
-強引に行くところは行くつつ、相手を見ながら技を使ってKOした、と。
「そうですね。あとは本当にいい練習が出来ていたので、どんな展開になっても倒せる自信がありました」
-メーンベント&防衛戦でKO勝利したということで、周囲の評価も高かったのではないですか?
「僕があそこでKOしなければ興行が締まらなかったと思うので、しっかりメーンイベンターの仕事を果たせたかなと思います」
-防衛戦の後、7月大会に出たいと思っていましたか?
「はい。オファーがあればいつでも準備は出来ていました」
-K-1ファンにとって弘嵩選手の試合は1月のK-1 WORLD GP 60キロ初代王座決定トーナメント以来となります。あれからどう変わった姿を見せたいですか?
「1月よりははるかに強くなっているので、それを試合で見せたいです。あとはKrushのチャンピオンとしてKOを狙う姿勢・KOで倒すところを見せます」
-今大会ではトーナメントのリザーブファイトで勝利した闘士選手と対戦することになりました。これまで対戦相手として考えていたことはありますか?
「ないですね」
-最初に闘士選手の名前を聞いた時はどう思いましたか?
「僕は良い状態で調整してリングに上がる自信があるので、誰が相手でもK-1にふさわしい試合を見せられると思います」
-下馬評では圧倒的に弘嵩選手が有利と見られている一戦です。そういった試合を戦う心境はいかがでしょうか?
「みなさんから期待されているカードだと思うので、その期待に応えたいと思います。あとは同じ大会に(卜部)功也が出るので、K-1のチャンピオンとKrushのチャンピオン、どっちが面白い試合をするか。みなさんにしっかり見てもらいたいです」
-1月のトーナメント以降、功也選手…というよりもK-1の60キロ王者に対しての言葉が続いていますが、トーナメントで準優勝に終わった時から気持ちは変わらないですか?
「ずっとK-1チャンピオンへの気持ちは変わらないです。別に功也に憎しみがあって功也と戦いたいわけじゃなくて、僕はずっと最強を目指して格闘技をやってきて、それを目指すうえで功也が目の前にいる。だったらしっかり功也を倒して最強を証明したいと思います。絶対に僕と功也は戦わなければいけないんです」
-最強の道を邪魔するやつがいたら誰でも引きずり降ろす、と。
「それが僕がずっとやってきたやり方です」
-なんだかんだで自分が60キロで一番強いんだという気持ちはありますか?
「はい。今でも僕が一番強い自信があります」
-今大会では70キロの初代王座トーナメントがあり、各階級のチャンピオンたちがスーパーファイトに出場します。その中で弘嵩選手はどんな試合をして勝ちたいですか?
「卜部弘嵩にしか見せられない試合をしっかり見せたいと思います。それはもちろんKOに持っていくことで、KOに持っていくまでのテクニックなどいろいろなものをすべて見せたいと思います」
◆卜部弘嵩(うらべ・ひろたか) 1989年(平1)5月13日、東京都江東区生まれ。41戦29勝(14KO)9敗3分。169センチ。チームドラゴン所属
入場料金など詳細および問い合わせは、K-1=http://www.k-1wg.com/へ