「K-1 WORLD GP 2015」(7月4日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)の、70キロ初代王座決定トーナメント1回戦で山崎陽一と対戦する優勝候補マラット・グレゴリアン(24=アルメニア)が2日、東京・大久保のK-1ジム総本部で公開練習を行った。

 ヨーロッパでは10代の頃から注目を集め、「70キロの今後を担う逸材」と高い評価を得ていたグレゴリアン。持ち味であるパンチのコンビネーションとローキック、ヒザ蹴り中心のミット打ちを公開した。

 待望の初来日を果たし、K-1初参戦を控えるグレゴリアンは、「もともと自分はK-1ファンで、魔裟斗、ブアカーオ、ジョルジオ・ペトロシアンが好きだった。だからこうしてK-1の試合に出ることができて幸せだよ」と思いを打ち明けた。

 今年に入ってから世界各国でハイペースに試合を続けているが、「俺は戦うことが好きだから問題ない。今回、日本での試合は初めてだけどコンディションはばっちりだし、準備は万端だ。中国でも試合をしたことがあるし、日本でもできることがうれしい。土曜日の試合が楽しみでしょうがないよ」と連戦、日本での初ファイトに不安はない。

 対戦相手の山崎については「パンチが強くてタフで強い選手だと思う」と分析、「必ずいい試合になると思う」と好勝負を予想した。自身が優勝候補として名前が挙がっていることについては、「自分の試合に集中するだけ」としたものの、「俺は勝つことだけに集中して日本にやってきた。トーナメントは誰が勝ち上がってきてもいいように準備をしてきたし、俺は相手をノックアウトすることが大好きだ。土曜日もそのつもりで戦うよ」とKOによるトーナメント制覇を宣言した。

 囲み取材の最後には「自分のベストを尽くして日本で成功したい」と語ったグレゴリアン。トーナメント制覇で次世代のニュースター誕生を目指す。

 その他の対戦カードは70キロ初代王座決定トーナメント・1回戦の牧平圭太-ディラン・サルバドール、中島弘貴-サニー・ダルベック、渡部太基-ジョーダン・ピケオーをはじめ、スーパーファイトの武尊-ハキム・ハメッシュ、卜部功也-コンスタンティン・トリシン、ゲーオ・フェアテックス-左右田泰臣ほか。詳細および問い合わせは、K-1=http://www.k-1wg.com/へ。