東洋太平洋スーパーフライ級1位の井上拓真(19=大橋)が、同級2位ヘラルドを3-0の判定で破り、新王者となった。兄で8戦目で世界2階級制覇を達成した尚弥(22)と同じ、デビュー5戦目での東洋王座獲得を果たし、戦績を5勝全勝(1KO)とした。

 リングサイドで試合を見つめた兄の尚弥は「結果は良かったが、最初から最後まで同じ戦い方だった」と、やや不満そうに振り返った。試合前にはKOを期待していただけに、詰めの甘さを指摘。「足を使いすぎ。もっとプレスをかけたりしないと」と課題を挙げた。自身は6戦目で世界王座を奪取。「お兄さんには並べない?」との問いには「そうですね」と笑顔で答えた。