Bブロックで中邑真輔(35)が左ひじ負傷から復帰し、石井智宏を破り2勝2敗の五分に戻した。

 中邑が左ひじ負傷から復活した。過去のG1で、シリーズ中の負傷欠場から復帰した例はなく、中邑は新たな歴史をつくった。そればかりか、石井との試合では、壮絶な戦いの末、ボマイェで勝負を決め、大阪のファンから盛大な祝福の拍手を受けた。

 「G1は止めるも地獄、進むも地獄。石井は全てを出すしかない相手だった」と、試合後のインタビューでは立ち上がることもできない中で、あえぎながら話した。7月23日のBブロック開幕の静岡大会で悪化させた左ひじは、化膿(かのう)し、ぱんぱんにはれあがったという。動くと菌が体中に回るため絶対安静。ベッドで休んでいるしかなかった。

 そんな状況でも、中邑は石井とレベルの高い戦いを演じ、2勝目を挙げた。「日程が幸いして落とした星も1つだけ。まだまだチャンスはある」と優勝への執念を見せた。