6月に現役引退を表明した元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕氏(39)が2日、大阪府立体育会館で引退セレモニーを行った。

 現役時代にライバルだった元東洋太平洋3階級王者のクレイジー・キム(40)と2分3回の特別スパーで、最後の勇姿を見せた。「最後のリングで目標だったキムさんとグローブを合わせられて良かった。6歳からボクシングを始めて30年以上やって、何回もやめようかなと思ったときもあったけど、たくさんの人に応援してもらってここまで頑張ってこれたと思う。長い間、応援ありがとうございました」と笑顔であいさつ。「泣くかなと思ったけど、第2の人生に踏み出す方が楽しみなので、泣きません。また、いろんなことにチャレンジしたい」と話した。親交のあるお笑いコンビ・サバンナの八木真澄らから花束も受け取り、さわやかな笑顔でリングを下りた。