女子ボクシングで国内初の2団体世界同級王座統一戦が実現した。WBCアトム級王者小関桃(33=青木)とWBAライトミニマム級王者宮尾綾香(31=大橋)が、10月22日に東京・後楽園ホールで対戦する。両ジムが25日に発表した。団体で名称は違うが、同じ46・2キロ以下の最軽量級王座統一戦で、最強女王をかけて激突となる。

 小関は昨年に具志堅の男子最多V13を抜き、2月に15まで記録を伸ばした。日本のトップにも「記録の価値を下げているのでは」と悩んでいた。そこで「一番強い相手とやりたい」と宮尾の名を挙げ、有吉会長に対戦を直訴していた。「最高のタイミングで最高の相手と最高の舞台で最高にうれしい」と力がこもった。

 V6戦となる宮尾は08年に大橋ジムへ移籍した。直後に小関が世界王座につき「背中すら見えなかった存在。いつかはと思ったが、決まってびっくり」と話す。大橋会長はミニマム級2団体、ジムの先輩八重樫は2階級を制覇しており「高ぶり、緊張も違い、ジム3人目になる2本目のベルトをとる」と必勝を期す。

 日本協会会長でもある大橋会長は「女子の起爆剤に」、女子委員長の青木ジム有吉会長も「人気向上のきっかけに」と決戦に期待した。【河合香】