超イケメンの高校生プロボクサーが、「金メダリスト稽古」を生かして難敵を撃破する。大阪・関大北陽高3年の丸田陽七太(まるた・ひなた、18=森岡)が2日、兵庫・川西市内のジムで会見し、11月22日のデビュー戦(大阪・住吉スポーツセンター)で対戦する相手がIBF世界バンタム級12位、WBC同級14位のジェイソン・カノイ(25=フィリピン)に決定したことを発表した。53・9キロ契約の6回戦で行う。

 いきなり世界ランカーと対戦することについて、森岡和則会長は「丸田の今の実力を加味して、強い選手との試合を組みたかった。ようやく決まってホッとしている」と話した。

 アマ戦績55勝11敗で、インターハイ2年連続準優勝、13年アジアジュニア選手権ライトバンタム級銅メダルの実績を持つ丸田は、昨年11月のプロテストに合格。今年6月19日から1カ月間は米国で合宿を積み、08年北京五輪ライトウエルター級金メダリストのマヌエル・フェリックス・ディアスともスパーリングをこなした。合宿を経て、丸田は「何が一番変わったかと言えば、自信がついたこと。戦うごとに落ち着き、冷静さもレベルアップした。インパクトでの力の入れ方、体幹の力もついた」と成長を実感している。

 プロデビュー戦の相手カノイは、プロ31戦24勝(18KO)5敗2分けと経験豊富。右フックを得意とするKO率58%の難敵になるが「対処できるイメージが沸いたので、この選手とやりたいと思った。右フックは大振りで、いろんな選手を倒して来てるが、僕には当たらない」。俳優福士蒼汰似の超イケメンで前日も女性から告白されたという丸田は、白星デビューを確信していた。