総合格闘技の世界最高峰UFCで活躍する堀口恭司(24)が来年結婚することが29日、明らかになった。お相手はミスユニバース2015群馬県代表の石久保彩花さん(25)で、2人は中学校の同級生。堀口は27日のUFC日本大会で、4月に世界王座挑戦に失敗して以来の再起戦を白星で飾った。来年は2度目の世界挑戦と結婚という大きな人生の節目を迎える。

 UFC世界王者に日本人で一番近い男が、最高のパートナーを得て世界に挑む。堀口は、4年前の成人式後に行われた中学校の同窓会で彩花さんに出会った。高崎市立吉井中央中学時代は、堀口がサッカー部、彩花さんが吹奏楽部でほとんど接点がなかったが、堀口が一目ぼれ。以後、4年間愛を育んできた。

 「純粋なところが気に入りました。格闘技好きの女の子ではなく全く知らなかったのがよかった。自分の試合のことを、ああだこうだ言われるのは好きじゃないですからね」と堀口は言う。

 彩花さんは、身長171センチの細身の美人。信州大卒業後、地元の群馬大学付属病院に秘書として勤務している。UFC日本大会では25日の公式会見、26日の前日計量、27日の試合と会場でずっと堀口を見守っていた。

 結婚を決意したのは、今年に入ってから。堀口は、UFCのフライ級王者デミトリアス・ジョンソンに4月に挑戦。彩花さんは、ミスユニバース群馬県代表として、3月にミスユニバース日本大会に出場した。期せずして同じ年に世界を目指すという経験をし、その思いを共有したことで、2人の絆は深まった。

 結婚の時期について堀口は「来年になりますが、世界王座挑戦の時期なども考えて決めたいと思います」と話している。4月の王座挑戦で敗れ再起戦で快勝したが、再戦までにあと1、2試合程度は必要。このまま順調に勝ち進んでいけば、来春には再挑戦の可能性も出てくる。

 世界王座奪取のために堀口は米国へジムの視察に出かける予定だ。将来的には、さらなるレベルアップのために活動拠点を米国に移すことも視野に入れている。大学卒業後にロンドンへの留学も経験している彩花さんのサポートも必要になってくる。

 「格闘技はとりあえず30歳までは頑張る。できれば40歳までは続けたい。子どもは2、3人は欲しい。引退後はレストラン経営や、整体師、釣り堀経営とかいろいろやってみたい」と堀口はうれしそうに夢を語った。まずは、彩花さんと二人三脚で、世界王座奪取へ全力を注ぐ。

 ◆堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)1990年(平2)10月12日生まれ。群馬県高崎市出身。作新学院高卒。09年12月に修斗のアマチュアトーナメント出場し優勝。アマを1日で卒業し、10年5月にプロデビュー。13年3月に修斗世界フェザー級王者。同年10月にUFCデビューし、4連勝後の今年4月にフライ級王者ジョンソンに挑戦も敗れる。UFC通算5勝1敗。163センチ。

 ◆石久保彩花(いしくぼ・あやか)1990年(平2)6月15日生まれ。群馬県高崎市出身。中学時代はコントラバスのソロコンテストで金賞受賞。高校時代はサッカー部マネジャー。地元の短大から、信州大へ編入。卒業後に、群馬大付属病院で秘書として勤務。14年11月にミスユニバースジャパン群馬大会で優勝。3月に本大会に出場した。将来の夢は「動物愛護の活動に尽力すること」。171センチ。スリーサイズは75、60、84センチ。