ボクシングの真正ジム・山下正人会長(53)が兵庫・伊丹市に設立した自立援助ホーム「歩(あゆむ)」の開設パーティーが6日、同市内で行われ、同ジムに所属する元世界2階級王者の長谷川穂積(34)や西日本ボクシング協会の井岡弘樹会長(46)ら約100人が出席した。

 元兵庫県警の警察官でもある山下会長は10年以上前から少年教育への夢を抱いており、2年前に知人の弁護士との会話で一念発起。伊丹市内に3階建てマンションを借り上げて事務所も併設し8月に開設、既に16歳の少年が暮らしている。

 山下会長は「児童相談所や保護観察所を通じて依頼を受けたい。義務教育を終えた未成年の少年が対象で、20歳になった時に自立できるように指導して行こうと思う」と話した。ボクシングジムでも20歳以下のボクサーを育てており「年齢的にも(指導を)やりやすい」と同会長。「施設の子が20歳を過ぎて、施設の指導員になってくれればいいかな。(施設は)一生やる。オレが死ぬ時に、オヤジと慕って集まってくれればうれしい」と語った。

 出席した西日本ボクシング協会の井岡会長は「子供の健全な育成に携わるのは立派なこと。尊敬しているし、すごいことと思っています」と感心。山下会長とのコンビで世界奪取した長谷川も「立派な自立援助ホームになることを願ってます」とあいさつした。