大みそかのRIZINファイティングワールドGP(さいたまスーパーアリーナ)に参戦する大相撲の元大関把瑠都のバルト(31=エストニア)が11日、都内の高田道場で練習を公開した。この日に決まったK-1や総合で活躍したジェロム・レバンナ(42=フランス)戦に向け、3つの必殺技を披露した。

 総合格闘技用のグローブをつけたバルトが、拳を振り下ろした。すさまじい衝撃に、ミットで受けた小路晃コーチも音を上げた。デビュー戦用に練習したバルトハンマー。「倒して上からパンチをしていたが、たたくように振り下ろす方が強力。まともに食ったら、1発で失神しますよ」と小路コーチ。

 相撲の突っ張りのように、細かいパンチで相手を押し込むバルトトレイン、接近してきた相手を持ち上げてたたき落とすバルトクレーンも繰り出した。「K-1のルールなら勝つ可能性は低いが、総合なら勝つ自信がある」と豪語した。

 バルトクラスのスーパーヘビー級戦線を定着させるため、3分3回+延長1回の新ルールもつくられた。今回の一戦は、今後のRIZIN発展の試金石となる。バルトは14日からは富山で山ごもりの合宿を実施。レバンナと同じ体格の練習相手で、最後の仕上げを行う。【桝田朗】