プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が1日、8日の同級1位ダビド・カルモナ(メキシコ)との2度目の防衛戦(東京・有明コロシアム)に向け、横浜市内のジムで練習を公開した。

 約1時間のメニューで、ミット打ちではワンツーやアッパーを一発ずつ確かめるように丁寧に打ち込んだ。「減量もスムーズで、コンディションは今までで一番良い。相手は前に出てくるタイプではないので、これまでとは違う引き出しを見せられると思う。圧倒的な内容で勝ちたい」と話した。

 110回を消化したスパーリングでは、パートナーから何度も“ダウン”を奪うなど、調整は万全。父の真吾トレーナーは「攻撃面の良さをキープしつつ、ディフェンスが良くなった」。大橋秀行会長も「ボクシングを35年やってきて見たことがない光景。さらに進化した」と充実ぶりを口にした。