ボクシングの前WBO世界ミニマム級王者・田中恒成(20=畑中)が、世界最速2階級制覇へ前進した。

 28日、名古屋国際会議場で50キロ契約ノンタイトル10回戦を行い、IBF世界ライトフライ級10位レネ・パティラノを6回2分23秒、KOで下した。転級初戦を鮮やかに飾った田中は「充実感はある」と笑顔。次戦希望相手に、IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東の名も挙げたが、“本命”はWBA同級王者の田口良一だ。「田口さんには前から声を掛けさせてもらってる。挑戦したい」。井上尚弥に並ぶ8戦目の2階級制覇へ日本人対決を望んだ。