馬場、鶴田らと対戦した元プロレスラーのジプシー・ジョーさんが15日に米テネシーで亡くなったと16日(日本時間17日)、複数の米メディアが報じた。死因は不明。82歳だった。

 プエルトリコ出身のジョーさんは、63年にWWWF(現WWE)でデビュー。「放浪の殺し屋」の異名を持ち、米国、カナダ、メキシコなどで多くの王座を獲得した。75年9月、国際プロレスに初来日。金網戦でラッシャー木村らと死闘を繰り広げた。81年8月からは全日本の常連となり、鶴田のUN王座にも挑戦した。スチール製のいすで何度殴られても動じず、いすが壊れるほどのタフネスが武器だった。11年1月に米国で引退試合を行い、13年には通風のため右足を切断していたという。(デーブ・レイブル通信員)