IBF世界スーパーバンタム級1位和気慎吾(28=古口)が、21日に都内の協栄ジムでフィリピン人パートナーとの本格スパーリングに突入した。

 7月20日に大阪で同級2位ジョナタン・グスマン(26=ドミニカ共和国)と王座決定戦で世界初挑戦する。同国スーパーフライ級王者スルタら2人と3回ずつで6回をこなした。

 待望の決戦とあって、今回は初めて海外からパートナーを呼んでの強化スパーとなった。積極的に出てくる相手に、和気は序盤硬さもあって受け身になっていた。徐々に足も使って本来の動きに戻り、得意の左ストレートを見舞った。和気は「強いいい選手。内容的にいいスパーでなかったかもしれないが、調子の悪い時もある。それも踏まえていろいろ試した。きょうは顔合わせみたいなもの。ここからどんどん上げていく」と前向きに話した。

 ジムのリングは正規より小さいために、古口会長の古巣協栄ジムに出向き、タレントの片岡特別マネジャーも駆けつけた。古口会長は「初めてのことばかりで戸惑って、緊張していた。これから仕上げていく」。1カ月後の決戦へ向け、30日まで強化スパーでピッチを上げていく。