同級1位の加納陸(大成)が「18歳9カ月4日」での世界タイトル日本人最年少奪取に失敗した。「高山さんは自分より強かった。僕は弱かった」。高山の負傷による6回途中終了という不完全燃焼の結末にも、素直に負けを認めた。

 1回は左ストレート、右フックがタイミングよくヒット、上々の立ち上がりを見せた。ところが、2回以降は後手に回った。強引に距離をつめ、連打をふるう高山に対し、パンチこそヒットさせるが、周囲ペースを握られた。

 「自分のパンチも当たるので、その分単発になったというか…。(ポイントを)取りにいく気持ちが足りなかった。それ(キャリアの差)以前の問題です。世界チャンピオンになるなんて軽々しく言えません。根本的な部分から直さないと、今のままでは上に行けない」と、黒星に終わった世界初挑戦の舞台を振り返った。