王者荒川仁人(34=ワタナベ)がKOで初防衛に成功した。同級4位塚田祐介(27=吉祥寺鉄拳8)との対戦。2回を皮切りに左で3度ダウンを奪うと相手陣営からタオルが入り、6回2分14秒KO勝ちした。

 まずは2回に左フックで最初のダウンを奪った。3回には左ストレートをさく裂させて2度目。4、5回はジム初のタイトル挑戦の塚田に、長いリーチを生かしての抵抗に遭う。会場は盛り上がったたところで、6回に左ストレートはボディーに入ると塚田がコーナーへ座り込む。カウント途中でタオル投入となった。

 14戦目で初の10回戦の相手に対して、荒川は35戦目で世界戦の経験もある。その格の違いを見せたが「満足感は半分。ダウンは練習通りもあとのつなぎがよくない。動きが止まってしまい、抵抗されたようになった」と冷静に反省した。

 4月に移籍2戦目で約5年ぶりで日本王座を奪回し、3本目のベルトとなる。「ジムへの感謝のためにも勝ち続けるだけ。改善しないと先はない。足をすくわれないように次へ準備したい」と話した。次はセミで判定勝ちした同級1位土屋修平(30=角海老宝石)との指名試合を見据えた。