元世界王者辰吉丈一郎の次男寿以輝(20=大阪帝拳)が、逆転KOでデビューから6連勝した。5勝(2KO)8敗1分けのモンキー修平(25=大星)との対戦で、初回に右フックをもらってプロ初ダウンを喫した。3回に連打でダウンを奪い返し、5回に連打でダウンさせるとレフェリーストップ。5回1分29秒TKO勝ちした。

 相手がジャブを突いてきた初回。辰吉はプレスをかけて出ていったところで、逆に右のフックをもらってダウンを喫した。辰吉には初の聖地の後楽園ホールがどよめいた。大きなダメージはなく、2回からは強打でペースをつかむ。

 3回に連打でロープに詰めて左フックでダウンを奪い返した。相手はヨレヨレで右目上から流血もあり、再三前のめりに手を突いてスリップダウンを繰り返した。5回に連打で追い込んでいくとロープに持たれるようにダウン。レフェリーがノーカウントでストップし、4つ目のKO勝ちを収めた。

 リングでインタビューを受けた辰吉は「今まで一番強い相手でした。ダウンもとられましたので」と答えた。大阪から両親も応援に駆けつけていたが「ボロクソに言われるでしょう」と覚悟を決めていた。6勝したことで、次戦からは8回戦に出場できるA級に昇格となる。