王者・石本康隆(34=帝拳)が完勝で2度目の防衛を果たした。同級8位で2度目の王座挑戦となる古橋岳也(川崎新田)と対戦し、10回2分27秒TKO勝ちした。

 初回から左ジャブでペースをつかむと、ストレート、アッパーを的確につなげて圧倒。9回終盤には右ストレートでダウン寸前まで追い込み、最終10回に連打を集めたところでレフェリーが試合を止めた。10日に35歳を迎えるベテラン王者は「ボクシングを続けられるという安堵(あんど)感でいっぱい。最終回の前に、トレーナーから『勝負しろ』と言われて気持ちが入った。100点とはいかないが、仕留められて良かった。これからも目の前の試合に勝っていくだけ」と話した。

 石本は戦績を29勝(8KO)8敗とした。敗れた古橋は18勝(8KO)8敗1分けとなった。