王者竹中良(31=三迫)が2度目の防衛に成功した。同級1位ランディ・ブラガ(28=フィリピン)を迎え撃ち、3-0の判定勝ちを収めた。当初は7月の予定だったが、右拳を痛めて延期となっていた。

 右ストレートを軸に序盤から終始ペースをつかんだ。中盤も攻め込んでいったが「距離をつかんだと思ったら、右フックを何発かもらって慎重になった」。

 その後の攻撃も単発になり、最後まで捕まえきれなかった。8~9ポイント差の完勝も反省が口をついた。

 「右拳も相手の頭が低くて怖かった。セコンドにも途中から無理せず丁寧に行こうと言われ、勝ちに徹した」。反省の中にも復帰戦で防衛と最低限はクリアした。

 「壁は高いが世界を見つめていきたい。来年は頑張ります」と話し、三迫会長も「内容は発展途上だが、来年は勝負をかけたい」と、来年には世界挑戦したい考えを示した。