先月16日に国内歴代2位タイとなる11度目の防衛を果たしたWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が17日、都内の所属ジムで練習を再開した。休養期間中の今月11日に34歳を迎えたが、V11戦では得意の左で4度のダウンを奪うなど、3試合ぶりのKO勝ちで健在ぶりを証明。「ああいう試合直後に誕生日を迎えられて気分が良い。アスリートとして年を取るのはうれしくないが、イチローさんのような例もある。年齢は関係ないと実感した」と笑みを浮かべた。

 次戦は未定も、約1時間のメニューでは右手の使い方を意識。V11戦でガードを上げた状態から放つジャブに手応えをつかんだとし「相手が見えづらそうにしていたし、試合中に当たる感覚に気づいた。返しの右フックの修正とともに、これから練習していきたい」とテーマを掲げていた。